前編 防衛省の装備調達は、これから大きく変わる 見返りを要求された場合にはどう応じる? ――わが国は輸入に関してはパーセンテージベースでのオフセット取引(見返りの輸出)を設定していないが、今後輸出においては相手国からオフセット取引(見返りの輸入)を要求されるのではないか。オフセットに関する人員やノウハウは充分か。 移転する場合のオフセットに関しては先方の国と話し合っていく。たとえばインドへの飛行艇、US-2のケースならば金額で30パーセント、整備施設やコンポーネントの生産などだろうが、基本的に先方の政策との調和を図る努力をする。たとえばパーセンテージに相当する農産物などの輸入など間接的なオフセットであればそれはNSC(国家安全保障会議)、他省庁とも協議し、ケースバイケースで対応していく。 わが国は輸入オフセットについてパーセンテージを求めてはいないが、選定にあたってライセンス生産であるとか
