id:NATROM さんに反論する人の中には、疫学の教科書を読む事を放棄したようなかたもあり、そういうかたによる主張は、あまりにも的を外している場合があります。 そこで、私のような、少しばかり疫学や検診の勉強をした人間が疑問に思う事を質問してみる、というのは、全く勉強していない人の質問よりは、幾らか意義があるような気がするので、ここで、NATROM さんにうかがってみたいと思います。 2 巡目以降の誤陰性 一般に、大規模な検診を継続しておこなう場合、最初におこなわれるのは保有割合調査であり、それ以降におこなわれるのが、発生割合調査である、と考えられると思います。 先行調査によって、その時点での甲状腺がん保有者割合(の推定)が判明し、そこで陰性であった人が、発生可能性者の分母、すなわちリスク下人口と看做されます。 そして、そのリスク下人口内で検診された、2 巡目以降で判明した割合が、累積発生