首相官邸で記者会見する安倍晋三(Shinzo Abe)首相(2014年7月1日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI 【7月11日 AFP】憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認する閣議決定は憲法違反だとして、元三重県職員の珍道世直(Tokinao Chindo)さん(75)が11日、閣議決定の無効を求め東京地方裁判所に提訴した。 珍道さんは、閣議決定は憲法9条と明らかに矛盾すると主張。同様の訴訟が全国各地でも続いてほしいと述べている。 集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定をめぐる訴訟は、これが初とみられる。 政府は1日の臨時閣議で、武力行使を厳しく制限した従来の憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認することを決定した。新たな解釈の下では、米国を主とする同盟国が共通の敵から攻撃された場合、日本が攻撃対象となっていない場合でも、自衛隊を同盟国の支援に派遣させることが可能と