地位保全と給与支払いを求めた仮処分で日本相撲協会との和解が成立し会見する蒼国来(左から2人目)=東京・霞が関の司法記者クラブで2011年6月9日午後2時21分、須賀川理撮影 昨年夏場所の元春日錦(前竹縄親方)戦で八百長を行ったとして日本相撲協会から解雇され、力士としての地位保全や給与仮払いを求める仮処分を東京地裁に申し立てていた元幕内・蒼国来(27)=中国出身=が9日、協会との間で一時的に和解したことを明らかにした。協会が今月から1年間、幕内力士としての給料(月額130万9000円)を仮払いする内容。元蒼国来側は仮処分申請を取り下げ、来週にも地位確認を求めて東京地裁に提訴する。 会見した元蒼国来と代理人弁護士によると、地裁が先月末、和解案を示し双方が応じた。仮払い1年分は訴訟にかかる期間を考慮したものとみられ、協会側は勝訴した場合、仮払い給与の返還を求める意向という。 和解案には「合意