対一関修紅(岩手)第2セット、一関修紅のスパイクにブロック3枚で対する開智の選手たち=5日、さいたまスーパーアリーナ(大橋純人撮影) “色”にペースを乱され、開智には苦しい初戦だった。攻撃の中心は裕真と寛武の米沢兄弟だが、2人ともスパイクが決まらない。「オレンジ色のコートで試合をした経験がなく、色が気になって、どうしてもリズムがつかめなかった」と兄の裕真。その姿をみて弟も萎縮した。「弟が緊張しているのは分かっていたのに、声もかけられなくて」。第1セットは最大8点差をつけたが、引き離せなかった。 その不調を救ったのは3年生。主将の樫原がライトからスパイクを決める。同じ3年の岡本がセンターから速攻。2人のアシストでチームのリズムを作り、何とか逃げ切った。「今日は下級生をうまくアシストできた」と樫原。今季の高校総体、岐阜国体でいずれも16強入りした底力を発揮した。 「初戦ということで力んでいた。