長年、トヨタ自動車と販売台数世界1位を競ってきたドイツの自動車最大手フォルクスワーゲンが苦境に陥っています。 1937年の創業以来初めてとなる国内工場の閉鎖を検討していることが明らかになり、動揺が走っています。 ドイツ経済を象徴する企業はなぜ業績悪化に苦しんでいるのか、ドイツ経済の「映し鏡」ともいえる実態が見えてきました。 (ベルリン支局長 田中顕一) 日本国内の街角でも見かけるフォルクスワーゲンの車。 団塊の世代にとってはあこがれの輸入車、“輸入車の代名詞”的な存在ともいえるかもしれません。飽きの来ないデザインや走行性能が受けて、今でも日本の輸入車の登録台数ランキングで5位以内に入ります。