Vol.126-2 本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは歴史的なPCである「X68000」の復活。こうしたレトロハードの復活が増えた背景を探る。 ↑「X68000 Z LIMITED EDITION」(4万9500円)。ホビー用PCとして初の16ビットMPU搭載、6万5536色同時発色のグラフィック機能など、当時としては画期的なスペックのマシンが復活。初代と比較してサイズは2分の1以下、質量は10分の1以下とコンパクトだが、細部まで忠実に再現されている。現在販売受付は終了している 近年、1970年代から1990年代前半までのパソコンやゲーム機を復刻する動きが目立つ。最大の理由は、その年代に育った人々が懐に余裕がある年代になってきて、売れる可能性が高いという点だろう。 だが、理由はそれだけでなはない。 大きいのは、安価なSoCでも性能