【日本で麻農業をはじめよう 聞いておきたい大麻草の正しい知識】 大麻取締法における栽培免許とは? NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 理事 赤星栄志 第1回 2012年12月14日 この記事をPDFで読む 大麻草に関する情報は正しく伝えられてきたのだろうか。海外では、生産基盤がととのい、衣食住からエネルギーや医療にと幅広い活用が始まっている。一方、日本では見直されることなく、現時点での栽培面積は約5haに過ぎない。大麻草を研究テーマに掲げて博士号を取得した赤星栄志氏が、科学的な視点でこの植物の正しい知識を解説し、国内での栽培、関連産業の可能性を伝える。 大麻草(以下、麻で統一する)は、アサ科1年草の雄雌異株であり、原産地は中央アジアと考えられ、現在では世界各地に分布する。麻は、産業利用の視点から次の3つの点で注目されている。 (1)3カ月で高さ3mになるほど生長が早く、農薬を必要とせ