以前の漢字文化資料館で掲載していた記事です。2008 年以前の古い記事のため、ご留意ください。 Q0481 ツツジは漢字で「躑躅」と書きますが、2文字とも「足へん」です。どうしてですか? A 「薔薇」はバラ、「葡萄」はブドウ、「菖蒲」はアヤメ。いかにむずかしい漢字でも、「草かんむり」が付いててくれれば、草花の名前であることはわかります。でも「躑躅」ときた日には、これがあのきれいなツツジを表すなんて!難読漢字のクイズによく出題されるのも、もっともです。 この「躑躅(音読みではテキチャク)」を小社『大漢和辞典』で調べてみると、意外なことがわかります。まず最初に出てくる意味は、「足で地をうつ」。2番目は「行きつもどりつする」。3番目は「躍(おど)りあがる」。てな具合で、なかなかお目当てのツツジが出てこないのです。 でも、「躑躅」の意味が本来はこの3つだったとすれば、「足へん」が付いているのはナッ
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