アルバニアの首都ティラナで、妊婦に超音波診断を行う婦人科医(2023年12月15日撮影)。(c)Adnan Beci / AFP 【1月24日 AFP】アルバニアに住むリナさん(仮名)が娘を妊娠していることが分かると、夫は4人目も男の子ではなかったことに腹を立て、暴力を振るうようになった。リナさんは人工中絶を選んだ。 家父長制度が根強いアルバニアなどバルカン半島一帯では、男児を望む家庭が多い。このため、リナさんのように、女児を中絶する女性も増えている。 リナさんはAFPに、「4人目も女の子で男の子じゃないと知ると、夫は暴力を振るい、私は死にかけた」と涙ながらに語った。 男児を望む親によって女児の中絶が長年続けられた結果、最も少なく見積もっても、アルバニアからは万単位の女児が「いなくなった」と推定される。 国連人口基金のアルバニア担当者はAFPに「過去10年間で、2万1000人の女児が消失し