ストロークスの前にメイン・ステージに立ったのはベックだった。この日ベックはプリンスの“Raspberry Beret”のカヴァーを披露し、なんと最後のメンバー紹介の場面でデヴィッド・ボウイの“China Girl”の替え歌をし、しかも“1999”も歌うという、もの凄く素晴らしい瞬間を連発した。ライヴも最高で、それについても詳しく書きたいのだけど、取り急ぎひとつだけ書きたいこと。すいません! 超感動的な“Raspberry Beret”を演奏した後に、ベックがプリンスとの思い出を披露した。 グラミー賞で『モーニング・フェイズ』が最優秀アルバムを受賞した時、それを発表したのがプリンスだった。 私も、ベックはとりわけ嬉しいはず!とその瞬間に思ったのを覚えているけど、ベックはその時のことについてこの日語った。 「グラミー賞で受賞した時、プレゼンターがプリンスで、僕はもらった瞬間に思わず何も考えずに