ノーベル医学生理学賞の受賞が決まり、笑顔で記者会見する山中伸弥教授=8日、京都市左京区の京都大で(横田信哉撮影) スウェーデンのカロリンスカ研究所は八日、二〇一二年のノーベル医学生理学賞を山中伸弥・京都大教授(50)と、ジョン・ガードン英ケンブリッジ大名誉教授(79)に贈ると発表した。業績は「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」。山中教授は、さまざまな種類の細胞に変化する能力をもつ人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り出した。自分の細胞で病気になった組織や臓器を治療する「再生医療」に道を開いた。