ARといえば、ゲームなどエンターテインメントが思い浮かび、5Gといえば携帯電話や自動運転が思い浮かぶ。しかし、実はこれらのテクノロジーが消防を変えようとしている。視界が悪く、危険な消防の現場を変えるため、AR(拡張現実)ゴーグルを搭載したヘルメット「C-Thru」を開発したのが米「Qwake Tech」だ。このヘルメットはAIとの連携でより精度の高い情報を目指しており、将来的には5Gを使ってさらに正確なナビゲーションを提供しようとしている。消防とテクノロジーは、これからどうなる? 火災現場でも建物内を見通せるヘルメット「C-Thru」 火災の被害は年々減少傾向にあるものの、失われた人命や資産は相当なものである。総務省の消防白書によると、2017年の出火件数は3万9373件、死者数は1456人であり、その損害額は893億円におよぶ。排気管や電線、ストーブが主要な出火原因とされ、建物火災が全体