新型コロナウイルス感染症拡大の影響で早稲田大学への留学を希望する海外からの学生が長らく来日できない状況が続いていました。早稲田大学の教職員と在学生は、彼ら・彼女たちが入国または早稲田へたどり着く日のために日々準備を続けていました。今回、その準備の様子や想いを収録し「Waseda University is Ready!」という動画に編集し公開します。 この動画では、留学生のサポートを担う次の4つのセクションを紹介します。 入学センター(国際アドミッションズオフィス) 留学センター ICC (異文化交流センター) 国際学生寮WISH 「国際アドミッションズオフィス」と「留学センター」では、留学生の入国・入学へのサポートを提供しています。「ICC」と「WISH」では留学生と国内在学生との絆を深める取り組みを日々実施しています。 留学生が早稲田へ到着し、自分の居場所をすぐに見つけられるように早稲
小林昌樹(図書館情報学研究者) ■ある日の会話 「なんで日本の図書館ではレファレンス・サービスが広まらなかったんでしょう?」 「それは、サービスが目に見えないからさ。カタロガーの仕事は目録カードって形で残るからまだしも、レファレンサー*の仕事は雲散霧消しちゃうから、管理者や理事者からわかりづらいんだよ」 アメリカの図書館では司書がカウンターに常駐し、質問に答えてくれるサービスがあるのに、日本の図書館ではそうでないと授業で習ったが、なぜと聞いたらT先生はこんなふうに答えてくれた。昭和帝死去まもない1990年のことだった。 それからまた代替わりがあったが、状況はあまり変わっていない。むしろ部分的には悪くなったこともある。2011年に国会図書館(NDL)で国民向けレファレンス部局――廃止時は「主題情報部」といった――が廃止されている。 そんな雲散霧消してしまうレファレンス・サービスで、形として残
ベトナム戦争中、米軍によって大量の爆弾を投下されたラオスの街を歩く女性/Jorge Silva/Reuters (CNN) 米国人のほとんどは、ベトナム戦争について学校である程度のことを学ぶ。しかしその陰で行われていた戦争のことを知る人は少ない。 1964年~73年にかけ、米国は200万トン以上の爆弾を東南アジアの小国ラオスに投下した。これは当時のラオスの人口にほぼ匹敵する。ベトナム戦争中にラオスに落とされた爆弾の数は、第2次世界大戦中にドイツと日本に落とされた爆弾を合わせた数を上回る。人口当たりに換算すると、ラオスは史上最も激しい爆撃を受けた国だった。 この爆撃は、ラオスとベトナムを結ぶ共産主義勢力の供給線を断つ目的で、米中央情報局(CIA)が秘密裏に実施した。このラオスの「秘密の戦争」は、71年の米議会公聴会で明るみに出てマスコミにも報じられたが、その規模の大きさや惨状について、ほとん
前回はプロポーザルのあり方を問題提起したが、今回は今後発件が想定される案件を意識した具体的な図書館設計の実際を共に考えたい。 特にただ「作る」時代は終わり、約半世紀の長さで「使う」ことを意識した設計が求められる。 そのとき必要とされる計画と設計の一体的な進行の姿を探ることを目的としたい。 1. 図書館設計のリ・デザイン (1)「設計」を拡張する ① 建築の設計 ② 情報の設計 ③ 運営の設計 ④ その他の設計 2. 計画の読解と解釈、そして併走 (1)構想や計画を理解する (2)構想・計画の背景を知る ① 設計の世界での良い図書館設計と図書館の世界での良い図書館設計 ② 新・石川県立図書館の事例にまなぶ2つの「良い」の融合 3. 設計の実際 (1) 3大ポイント+アルファの把握 ① 物流センターとしての図書館の理解と提案 ② 設計ワークショップの落とし穴 ③ 地域全体での発想-エリアマネジ
13 June 202214 February 2023 by Araisyohei, 2003年よりウィキペディアン。その後、2020年からウィキペディア日本語版の管理者となる。日本でのウィキメディアのアウトリーチ活動などにも携わっている。 2022年5月28日に、東京にある日本隋一の雑誌専門図書館「大宅壮一文庫」でエディッタソン「#WikipediaOYA」を開催した。今回、自身(Araisyohei:ウィキペディア日本語版管理者)は運営側から企画面での協力や当日の写真・動画記録を担当した。この度、運営スタッフの一人、三浦なつみ氏によるレポートがウェブメールマガジンに掲載されたので紹介する。なお、原典のメールマガジンはテキストのみ掲載され、その他メディアについては、当方にて挿入した。 掲載誌 誌名:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)[ARG-905] 発行日:20
発表者 【東京大学史料編纂所】 本郷 恵子 (所長) 西田 友広 (准教授) 山田 太造 (准教授) 井上 聡 (准教授) 【神奈川県立金沢文庫】 湯山 賢一 (文庫長) 高徳 浩二 (副文庫長) 向坂 卓也 (学芸課長) 貫井 裕恵 (学芸員) 発表の概要 東京大学史料編纂所は、2021(令和3)年10月に締結した「歴史的史料情報の共有・利活用促進に関する覚書」に則って、神奈川県立金沢文庫(注1)に協力し、同文庫が発信する「金沢文庫文書データベース」の大幅リニューアルを実現した。本リニューアルは令和4年6月1日より実施となる。 金沢文庫文書(4,149点)は、真言律宗別格本山称名寺(横浜市金沢区)に伝来・所蔵されており、現在、神奈川県立金沢文庫に管理が委ねられている。平成28年(2016)に「称名寺聖教(しょうみょうじしょうぎょう)」(16,692点)とともに国宝に指定され、日本中世の
教育のICT活用が本格化する中、放送局に保存される膨大な数の放送アーカイブを、授業等で利用するニーズが高まりつつある。本稿の主眼は、放送局等から教育機関に放送アーカイブを提供するうえで課題となる権利処理の問題に注目し、著作権法の新たな権利制限規定の私案を提示ながら、その妥当性を検討することにある。私案は、放送アーカイブのうち権利処理が難しく、一般の市場で入手困難なものを、「絶版」として再定義し、それらを授業等の目的と限定的な範囲での配信であれば権利制限とするものだ。国際的な手法「スリー・ステップ・テスト」にもあてはめ検討し、私案の妥当性を確認した。併せて検討した拡大集中許諾制度の効果と課題も示す。また、仮に私案が実現しても、学校のネットワーク環境や認証システムなど、ほかにも課題はある。しかし、それらの課題を克服すれば、放送アーカイブが多くの社会的ニーズに貢献する可能性を指摘する。
令和4年5月17日(火)の衆議院本会議、同25日(水)の参議院本会議において、国立国会図書館法等の一部を改正する法律案(衆議院議院運営委員長提出、衆法第38号)が可決され、成立しました。 国立国会図書館は、国立国会図書館法に基づき、平成25年7月1日から、私人がインターネット等で出版(公開)したオンライン資料(電子書籍・電子雑誌)を収集していますが、これまでは、収集対象を無償かつDRM(技術的制限手段)が付されていないものに限定していました。 改正法は、現在提供が免除されている有償又はDRMが付されたオンライン資料について、国立国会図書館への提供を義務付けるもので、令和5年1月から収集を開始します。 (参考) 国立国会図書館法等の一部を改正する法律案(PDF:448KB) 新旧対照表(PDF:317KB) プレスリリース(PDF: 737KB)
安倍元首相銃撃事件の山上容疑者は41歳。就職氷河期世代だ。 彼を語るのに「元派遣社員、現在無職」という要素は欠かせないと思うが、ニュース記事の見出しに「派遣」の文字が大きく載ることはない。 今年5月までの約1年半、派遣社員としてフォークリフトで倉庫の荷物を運搬する仕事をしていた。 4月に体調不良で退職を申し出て、おそらく傷病手当も使えなかったのだろう、有給休暇消化のみで5月中旬に仕事を辞めている。 高校は進学校を出ているが、母が自己破産。 (その影響で、同志社大学工学部を中退しているという説もある) 任期制の海上自衛隊で3年を過ごした後、アルバイトとして測量会社で働きながら測量士補の資格を取得。 宅建やファイナンシャルプランナーの資格も取るが、人生は上向かない。 直近10年ほどは職場を転々とする。家賃は3万8千円、一人暮らし。 「夜にギコギコという音が聞こえた」 銃撃事件容疑者の隣室の男性
安倍晋三元首相が殺害されるという衝撃的な事件が起きた昨日、テレビは当然のことながらその事件報道一色に染まった。「襲撃されて心肺停止状態」という第一報から、テレビ東京系列を除きほぼ全ての通常編成の番組は予定を変更して特番となり、深夜まで繰り返し安倍元首相殺害関連の事件に関するニュースのみが放送された。 【写真】【独自】安倍元首相を撃った山上徹也が供述した、宗教団体「統一教会」の名前 元首相殺害は断じて許されない。非難すべき犯罪だ。しかし、今日という日は選挙の前日でもあり、私たちはこの事件を冷静に捉える必要もある。そういう意味でも、テレビ報道に関しておかしなことはなかったのか、分析しておく必要があると考えた。 長年テレビ報道に関わってきた筆者が、テレビ報道に感じた「違和感」をみなさまに伝えることにわずかなりとも意義があると思い、この文章を書くことにした。感じた「違和感」はいくつかある。 (1)
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