ウクライナ南部のクリミア自治共和国の編入を決めたロシアのプーチン大統領は、クリミアに通じる橋の建設など、大規模なインフラ整備や住民の福祉に取り組むよう閣僚らに指示し、欧米諸国の反発をよそに、クリミアを自国領とする動きを加速させています。一方、ウクライナの暫定政権は、旧ソビエト諸国でつくるCIS=独立国家共同体から脱退する方針を表明するなど反発を強めています。 ロシアのプーチン大統領は19日、閣僚らを集めた会議を開き、ロシアへの編入を決めたウクライナ南部のクリミアの発展に向けた計画について協議しました。 このなかで、プーチン大統領は、ロシア南部のクラスノダール地方とクリミア半島を隔てるケルチ海峡に、日本円で1000億円以上の建設費が見込まれる道路と鉄道の橋を建設するよう指示しました。さらに、クリミアの住民の年金をロシアの水準に合わせるため、およそ2倍に増やすよう指示しました。 プーチン大統領