【ワシントン=佐々木類】中国の胡錦濤国家主席の訪米の陰で注目を集めているのが、ハンツマン駐中国大使(50)だ。オバマ米政権きっての「チャイナハンド」(中国専門家)として知られ、2012年大統領選での共和党有力候補でもある。米中首脳会談を裏方として準備したハンツマン氏ら米側のチャイナハンドには、どういう人物が名を連ねているのか。 ハンツマン氏は共和党穏健派の元ユタ州知事で、駐シンガポール大使、商務副次官補を歴任した。モルモン教徒。ゲーツ国防長官とともに、超党派人事の象徴としてオバマ大統領が駐中国大使に起用した。 「洪博培」という中国名を持つ異色の政治家兼外交官で、首脳会談の隠れたキーマンだ。仕事ぶりは「中国政府の信頼が厚い」(クリントン国務長官)とされ、叩頭(こうとう)派と呼ばれる親中派の番頭格とみられることもある。 米国の対台湾武器売却決定やチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世とオバ