出荷台数が世界で3000万台を超え、世界最強の携帯メディアの座を確かなものにした「iPhone(アイフォーン)」。今月中にも、iPhoneの操作性や画面デザインを踏襲した新型タブレット型パソコンの発表があると噂されており、新年もiPhone経済圏の勢いは止まりそうにありません。 “ケータイガラパゴス”と揶揄された日本でも200万台を突破した模様で、職場や街頭、電車などでiPhoneを見かける率は日増しに高まっています。米国の広告配信会社によれば、日本は台数の伸び率で首位。独占販売権を得ているソフトバンクモバイルが昨年12月に新たな値下げキャンペーンを開始したこともあり、この年末に手に入れた方も多いのでは。 iPhoneの魅力は、ビジネス用途から学習、ゲームと、あらゆる分野のアプリケーションをどこでも手軽にインストールして楽しめること。ただし「AppStore(アップストア)」に揃うアプリの
(英エコノミスト誌 2010年1月2日号) 米航空機の爆破未遂事件は、テロ情報の伝達と空港の保安体制の間に存在する溝を浮き彫りにしている。 黒く焦げたウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者の下着は、単なる幸運によってかろうじて回避できたテロ攻撃の顛末を物語っている。ナイジェリアでも屈指の銀行幹部の息子で23歳の同容疑者は、一握りほどの高性能爆薬の包みを自身の下着の股の部分に縫い付け、隠し持っていた。 乗客乗員290人が乗ったアムステルダム発のノースウエスト航空機253便が2009年のクリスマスの日にデトロイトへの着陸準備を始めたところで、アブドゥルムタラブ容疑者は毛布で身体を隠し、爆薬に注射器で化学物質を注入して爆発を引き起こそうとした。発火には成功したが、乗客や乗員が同容疑者を取り押さえ、その際に火も消し止められた。 米国行きの航空機爆破を狙ったアルカイダの最新のテロの企て――20
新興国の株式市場は、2008年に売りを浴びせられた。2009年は一転して記録的な資金流入があり、この流れは続くように見えた。 投資家心理が反転した背景には、確かに一部の新興国は経済危機によって深刻な打撃を受けたものの、全体として見れば、予想されたほどひどい状況にはならなかったことがある。 だが、2009年下半期に見られた新興国市場に対する新たな投資意欲は、疑問の余地がある「デカップリング理論」の復活に駆り立てられた面もある。こ れは、新興国は先進国の需要への輸出依存から脱却しており、世界の不均衡のことは忘れ去って構わないとする説である。 こうした高揚感は、少なくとも短期的には、全く無意味なものではない。一般的に、2008年にGDP(国内総生産)の7%近くに相当する貿易黒字を計上した中国は、ほかの多くの新興国と同じように、輸出主導型の成長に大きく依存しているという見方があった。 実はそれほど
一例を挙げよう。スーダンの首都での話だ。昔ハルツームで絶品の酸辣湯を味わったことがある。この辛酸っぱい四川料理のスープ、実は筆者の大好物なのだが、まさかアフリカのスーダンでこんな美味いものが食べられるとは思わなかった。 昔と言っても数年前の話ではない。今から30年も前の1980年夏、筆者は外務省の在外語学研修員だった。エジプトでアラビア語を学んでいた時のエピソードである。カイロはもちろん、中東・アフリカ全域でも、まともな中華レストランなどなかった時代だ。 だからハルツームで中華料理と言われてもピンとこなかった。「どうせ麺はスパゲティだろ」などと高をくくっていた。当時一般アラブ人は中華麺とイタリア麺の区別すらできなかった。それにしても、なぜスーダンに本物の四川料理があったのか。 理由は簡単。当時中国政府はスーダンで農業援助プロジェクトを実施していた。四川から数百人の農民が「村ごと」動員され、
中国で今最も話題になっているテレビ番組は、「カタツムリの家」という名前の連続ドラマだ。このドラマは、セックス、汚職、政治的陰謀といった題材を視聴者に提供している。だが実際には、これは住宅価格に関する番組だ。 登場人物の1人は、マンションを買ってもらうために中国共産党幹部の愛人になる。別の若い夫婦は、どうも上海のように見える大都市でマンションを購入するための手付金を工面できずに苦労している。 この連続ドラマはあまりにも痛い所を突いているため、検閲官たちが昨年末に放送中止にしたが、それでもオンラインの大ヒット番組になるのを阻止することはできなかった。 「カタツムリの家」の成功は、現在の中国の一般大衆の気持ちについて重要な何かを語っている。世界の多くの国々は中国経済の急回復に畏怖の念を抱いているが、この番組は、中国の多くの都市で異常な値上がりを見せるマンション価格に関する不安の高まりを見事に突い
(2010年1月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) もしユーロという通貨が存在していなかったら、金融危機の際にどんな事態が生じていただろうか? 今のユーロ加盟国の間で通貨危機が生じていた、というのが端的な答えだ。 ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペインの通貨はまず間違いなく、旧ドイツマルクに対し急落していたはずである。これはユーロ圏を作り出した人々が回避したいと願っていた事態にほかならず、その意味でユーロ導入は成功したことになる。 調整を迫られる周縁国経済 しかし、為替レートでの調整ができないとなれば、何かほかのもので調整しなければならない。この場合、「ほかのもの」は、ユーロ圏周縁国の経済だ。 これらの国々は今、非常に質の高い工業製品の輸出で世界一の座を誇るドイツに対し、競争的ディスインフレ*1を余儀なくされている。筆者としては、彼らの幸運を祈らずにはいられない。 ユー
(2010年1月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 1987年にイタリア経済が初めて英国経済を追い抜いた時、この記念すべき出来事は「il sorpasso(イタリア語で超越の意)」と名づけられた。新聞各紙はローマの街角で繰り広げられるお祝い騒ぎについて報じた。 つい最近、何の騒ぎもないうちに、これ以上に重大な通過儀礼があった。中国がついにドイツを追い抜き、世界の輸出国ランキングの1位に躍り出たのである。 ドイツを抜き世界最大の輸出国に ジュネーブに本拠を置くグローバル・トレード・インフォメーション・サービス(GTIS)がまとめた関税統計によると、2009年1~10月期に中国が9750億ドルの財を輸出したのに対し、ドイツの輸出額は9170億ドルにとどまった。年内最後の2カ月間のデータが出ても、中国がやっと手に入れた王座を明け渡すことはなさそうだ。 北京市内のお祝いは、静かなものになるだろ
韓国の受験競争は世界的に有名だが、台湾も韓国に負けずとも劣らない超学歴偏重社会だ。小学生の頃から当然のように塾通いをし、大人になればカードの申込書類一つ記入するにも学歴を問われる。プロフィールに学歴を入れるのは当たり前だし、ちょっとしたアンケート調査でも、学歴を記入する欄があるほどだ。親が子に付き添って、受験会場に向かう姿は、台湾の真夏の風物詩と言ってもいい。受験は個人にとっても社会にとっても一大事である。 こうした熱狂的な学歴神話は大学の乱立を招き、九州ほどの面積しかない台湾に、今や100以上の大学がひしめき合っている。ところが、気がついてみれば急速な少子高齢化で、一部の大学は存亡の危機に直面しており、台湾の大学教育全体の質の低下も指摘されている。そこで、教育当局と大学は中国人学生を受け入れることで活路を見出そうとしている。 ただ、長年、中国人に門戸を閉ざしてきた台湾の大学にとって、中国
ある若い米軍女性兵士が、アフガニスタンへの赴任当日、基地に姿を現さなかった。軍隊で配属拒否は重い罪になる。翌日、彼女は軍警察によって逮捕された。 イラクやアフガニスタンへの赴任を苦に、逃亡したり自殺したりする兵士が増えている。しかし、この若い女性兵士のケースは特殊だった。 子供を抱きながら途方に暮れた女性兵士 アレクシス・ハッチンソン特殊技官(21)は、事件当初、生後11カ月の男の子を持つシングルマザー兵士だった。 彼女は2009年11月5日に、所属する部隊と一緒にアフガニスタンに発つことが決まっていた。10月中旬、ハッチンソンはカリフォルニア州に住む実母に子供を預け、出発の準備を始める。 しかしその1週間後、実母が根を上げ、やはり長期的に子供を預かることができないと連絡してくる。実母は、自分の母親と、障害を持つ娘の介護で、すでに手一杯の状況だったのだ。 ハッチンソンは上司に、赴任中に子供
現在の日本の置かれた状況をよく考えてみると、数年〜十数年後に大増税を行わざるを得なくなる可能性がけっこう高い。 大増税時代になっても豊かに暮らせるようにするには、今のうちから準備しておかないと、あとで後悔することになることがある。 この記事では、それについてまとめてみた。 トピックハイライト 大増税を回避する政策はあるが、それが実行される可能性が低い理由。 中所得者と高所得者のどちらに大増税されるかは不透明。 高所得者を搾取して遊んで暮らす戦略。 具体的にどの税金を、どのように回避するために、今からどのような準備が必要か。 重い所得税を払わずに逃げ切る合法的な方法 重い消費税を合法的に回避する方法 高収入で贅沢をしても消費税も所得税もかからないようにする方法 税金を全く取られずに生産、流通、消費を行うさまざまなテクニック。 「高所得者に重税をかけると海外へ出て行く」というのは金持ちのポジシ
一般に、新年の決意の多くはNFLのプレーオフが終わるころまでしか続かない傾向にある。しかし、世界で最も野心的なテクノロジ企業に勤めている人は、新年を迎えてそんなのんきなことを言ってはいられない。 Googleは、情報の面でも財政の面でも強力な企業として12年目を迎えた。おそらくインターネットで最もうらやましがられる地位にあると言われ続け、インターネット企業が従来避けてきたあらゆる種類のビジネスに少しずつ入り込んでいる。同社が革新のエンジンを減速させる兆候はほとんど見られないが、その速い歩みの結果として、テクノロジ業界やメディア業界のほかの大企業から、これまでにないほどの競争上の脅威に直面している。 GoogleのリーダーであるEric Schmidt氏、Sergey Brin氏、Larry Page氏は2010年、何に力を入れるべきだろうか。次の5つを提案したい。 1.出自を忘れない Go
各人が思いつくまま言いたい放題の「空中分解型」、みんなダンマリの「沈黙型」、予定時刻を過ぎても一向に終わる気配のない「ダラダラ型」など、非効率になりがちな会議。こちらでは、Googleの副社長で週70もの会議を切り盛りする「会議の達人」でもあるMarissa Mayerさん直伝の会議を効率化するコツをご紹介しましょう。 米誌「BusinessWeek」では、Mayerさんのインタビューから、経営陣や組織マネジャーが短時間で効果的な会議を運営するためのコツとして、以下の6点を挙げています。 コツ1:アジェンダを設定する 事前に会議のアジェンダを設定し、出席者に議論してほしいポイントと各議題の配分時間を明らかにしておく。こうすることで、「その会議で何を達成すべきなのか?」を各人に考えさせ、その目標達成に向けて焦点を合わせさせることができる。 コツ2:議事録係を決める 会議の議事録をとる人を決め
ここ数日、暗い見通しのエントリばかり書いていて、これじゃあ読者の皆さんに「ちきりんは日本の将来に悲観的らしい」と誤解されると困るので、書いておくです。 結論 = ちきりんは日本の将来に楽観的です。 なんで日本の未来が明るいと思うか。 理由その1:日本には“ユニークバリュー”があるですよ。 ちきりんは個人的な趣味嗜好の問題として、この“あり得ないほど住みやすい日本”が大好きなんですが (→ 日本大好きなんで) 個人の好みの話はとりあえずおいといても、 日本てのはすごく“価値がある”国なんです。なぜなら、この国はいろんな面で“とても特殊”だからです。 ビジネスをやっている人ならわかると思いますが、価値の源泉は“他と違う”ということにあるんです。 “他と違うこと”を、マーケティング用語では“差別化要因”とか“ユニークバリュー”と言います。“他と同じ”で“あんなのどこにでもあるよね”では、全然だめ
ソフトバンク(東京都港区)のグループ全社員約2万人がミニブログ「ツイッター」を始めることが7日、わかった。昨年末、自身もツイッターを利用している孫正義社長が全社員に命じた。 同社は今年、創業30年にあたることから、今後30年のビジョンを社員で議論するため、ツイッターを利用するという。議論の結果は、6月の株主総会で発表される予定。社員はすでに順次、ツイッターをスタートさせている。 ツイッターを利用して活動を広報する企業は国内でも増えているが、全社員が利用するケースは珍しい。
Twitterをより便利に使うためのツール「Twitterクライアント」。OSやブラウザの種類に合わせて様々なクライアントが登場し、ユーザーにとっては「どれを使うのがいいんだろう?」と悩むことが多くなりましたよね。そこで今回は、PCから利用できるTwitterクライアントについてのエントリーを集めました。 ■Twitterクライアントって何? Twitterクライアントとは、Twitterをより便利に利用するためのツールのこと。Twitterのページ以外からもつぶやきを投稿・閲覧することができ、リプライやRTなどはもちろん、本来のTwitterのページにはない、より充実した機能も揃っています。クライアントには、Webから利用するもの、Web以外から利用するもの、メールで投稿するものなど様々なタイプがあります。 どんな種類があるの? ▽Twitterクライアント - TwitterまとめWi
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