大阪、愛知、岐阜の3府県で1994年秋、少年グループが計4人の若者を殺した連続リンチ殺人事件で、最高裁第一小法廷(桜井龍子裁判長)は10日、主犯格として殺人や強盗殺人の罪に問われ、二審で死刑となった犯行時少年の3被告の上告を棄却する判決を言い渡した。全員の死刑が確定する。 判決を受けたのは、当時19歳だった愛知県一宮市生まれの小林正人=まさと=(35)と大阪府松原市生まれの小森淳=あつし=(35)、当時18歳だった大阪市西成区生まれの芳我=はが=(旧姓・河渕)匡由=まさよし=(35)の3被告。 最高裁が把握している限りでは、66年以降、同一事件で犯行時少年だった複数の被告の死刑が確定するのは初めて。 一審は1人が死刑で2人が無期懲役、二審は全員死刑と分かれたため、最高裁の判断が注目されていた。 弁護側は「反省の態度を見せており、当時、未熟な少年だったことを考えれば、死刑は重すぎる」