微生物データベースの将来に関するフォーラム 日本菌学会 会長 奥田 徹 国際的には、1)Tree of LifeやAFTOLなど大きなプロジェクトが動いていますが、国内的に知名度が低く、2)昨年改訂された国際植物命名規約(新しい名称は国際藻類・菌類・植物命名規約)によれば、2013年1月1日から、オランダのMycoBankが、新種記載される菌類の名称を登録する公的サイトになり、3)中国ではヨーロッパのデータベースのミラーサイトを構築すべく、国を挙げて推進しています。4)一方、2010年に名古屋で生物多様性条約締約国会議(COP10)が開催され、名古屋議定書が採択されたことはまだ耳目に新しいことです。 このように、海外では生物資源の囲い込み、そのデータの囲い込みを積極的に推進していると思われます。そこで、題記のフォーラムを開催し、微生物資源とそのデータに関して、わが国を取り巻く状況を参加者に