米Enovixが、負極材料に100%シリコンを用いた「3Dシリコン」リチウムイオン電池を発表した。0.27Ahの電気自動車(EV)用テストセルで、充電状態0〜80%をわずか5.2分で充電し、10分未満で98%以上の充電容量を達成する能力を実証した。 シリコン負極は、現在ほぼすべてのリチウムイオン電池に使用されているグラファイト負極に比べて、理論的には2倍以上のリチウムを蓄えることができ、次世代の負極材料として期待されてきた。Enovixは、初回充電効率やサイクル寿命といったいくつかの技術課題を克服して3Dシリコンリチウムイオン電池を開発した。 Enovixの共同設立者兼CEO兼社長のHarrold Rust氏は、「当社は多くのOEMロードマップの期待を上回るレベルの性能を実証することができました。EVメーカーは航続距離を長くするバッテリーを追求し、公共/民間両部門はEVドライバーによる急速
