社会に感染する異端、星に感染する異端 2006年11月 9日 記事ID d61109 共感とか同情って、もとは突然変異なのかもしれない。 共感能力がない世界に現れたヤサシイそいつは、周囲の誰からも「何か分からないけどイイヤツ」と思われ、 大事にされた。優先的に食べ物をもらい、配偶者にも恵まれた。 で、このヤサシイ家の子孫がうじゃうじゃ増えて広まったのが今の世の中である。 同じころ、「1、2、いっぱい」みたいな未開の世で、勝手に一人で整数の概念を発見し、素数が無限に存在することや、 素因数分解の一意性まで既に見抜いてうっとりしていたカワリダネもぼちぼち現れたが、 こいつは「何言ってるのか分からないアブナイヤツ」「狩りの役にも立たないうすのろ」とさげすまれ、 常に一代限りで孤立し、増殖しなかった。無理もない。いくらそいつが3、5、7、11…を基礎に何が言えるか力説しようとも、 周囲にとってそも