印刷 【動画】博多湾で風レンズ風車実験浮体に2基の「風レンズ風車」などが取り付けられた洋上風力発電装置=4日、福岡市東区の博多湾、本社ヘリから、森下東樹撮影 九州大学と福岡市は、効率的な発電が期待できる「風レンズ風車」を使った洋上風力発電の実証実験を海の中道(福岡市東区)の約650メートル沖の博多湾で始めた。 直径約18メートルの六角形の浮体に直径3.4メートル、出力3キロワットの風車2基と1.5キロワットの太陽電池を載せた独特のデザイン。来年末まで発電性能や耐久性などを調べる。 風車は九州大の大屋裕二教授が開発。羽根の周りのリング状のカバーがレンズのように風を集め、ふつうの風車の2〜3倍の発電量が期待できるという。海上に置くのは今回が初めて。実験は環境省の委託事業で費用は約6千万円。将来は浮体と風車を大きくし、波力発電などにも使う多目的の「エネルギーファーム」へと発展させる構想だ。