石破茂政権が発足した。そして早速解散に打って出た。なぜこのタイミングか。支持率が落ち始める前かつ野党が準備できない今しかないという極めて姑息な古い自民党的政治力学が推察される。一方で次の政権に向けた動きもみられる。日本はこれからどこへ向かうのか。元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏が解説するーー。 自民党支持者にとって都合が悪い呼びかけ よほど選挙情勢が悪いのか、自民党支持者の間に苛立ちが広がっているようだ。一部の有権者が「高市早苗氏を総理にしたいなら、自民党以外に投票し、石破茂首相を退陣させよ」という内容をX(旧Twitter)に投稿したことに対し、自民党支持者たちが一斉に「それは違う」と反論している。 例えば、以下のような意見が寄せられている。 <高市氏の過激な応援団を放置していたら、自民党内で『比例で票が減ったのは高市早苗の責任』となりかねない。高市派は全力で「比例は自民党以外に」