今日、世界中で広く使われている養蜂箱。このスタイルを考案したのは、「近代養蜂の父」と称えられるラングストロスです。 彼の重要な発明は、巣枠を自由に取り出せるようにしたこと。実はそれまでの巣箱は、巣枠を取り出せないものばかり。しかも、巣が枠の縁からはみ出して箱にくっついてしまうという厄介な問題もありました。 そこで、彼は研究を重ね、「ビー・スぺース」という仕組みを考案します。巣枠と巣枠の間や、巣枠と箱の間に6ミリから1センチの隙間を作りました。すると不思議なことに巣がはみ出さなくなったのです。 ミツバチは人類にとって欠かせない存在だけど、それを最高の形で扱えるようになったのは、ラングストロスのお陰だそうです。 人とミツバチの長い歴史。その陰に、偉大なる近代養蜂の父あり。