昨年11月の共産党大会で習近平体制が発足して半年。習総書記は「中華民族の偉大な復興を果たすという中国の夢を実現しよう!」と呼びかけ、当初はそれなりに一般大衆などの人気も得た。だが政治・経済改革への極めて保守的な姿勢が次第に明らかになり、知識人や若者らの失望や反発を強めている。 「習政権が七不講(チーブジャン)と言い出した」。ある知識人は最近、緊張の面持ちでこう語った。 各種情報によると、七不講とは「七つの言葉を使ってはならない」との党中央弁公庁の指示で、具体的には(1)人類の普遍的価値(2)報道の自由(3)公民社会(4)公民の権利(5)党の歴史的錯誤(6)権貴(特権)資産階級(7)司法の独立-を指す。 それぞれを解読すれば、(1)人権侵害(2)言論統制(3)政治活動の制限(4)国政選挙権の不在(5)(文化大革命や天安門事件などの)歴史的過ち(6)特権層の権益独占と腐敗(7)党権力による司法