■「水の都」PR、五輪招致に弾み 水辺空間を活用した新たな観光ルートの開拓で東京都心部の魅力を発信しようと、東京都が下町地域の運河と湾岸エリアを巡る観光船を3月に試験運航させる。観光船は江東区の「小名木(おなぎ)川」を東へ進み、“日本のパナマ運河”の異名を持つ扇橋閘門(こうもん)を通過。2016年の招致を目指す東京五輪の会場予定地を含めた湾岸エリアを巡る。下町の江戸情緒を味わえることに加え、五輪招致活動にも有効に活用できる可能性があるとして、都は定期運航の事業化を視野に検討を進める。(社会部 山本雄史) 都心の河川では、都の外郭団体などが観光船を運航しているが、大河川中心のルートが主流で、下町地域の小運河は十分活用されていなかった。平成23年度に700万人の外国人観光客誘致を目指す都では、江戸の遺産である運河を積極的に活用し、観光資源にしたい考えだ。 試験運航ルートは、両国国技館近くの隅田