発表されるGDPに注目 本稿が公開される11月16日、8時50分に2020年7-9月期の日本のGDP(一次速報)が公表される。筆者の予想は、先週の本コラムに書いたとおり、前期比4~5%(年率換算16-20%)程度のプラスである。 日経新聞によれば、日本経済研究センターが集計した民間34社のエコノミストの予測平均は、前期比4.5%)年率換算18.0%)だ。4-6月期は前期比▲7.9%(年率換算▲28.1%)と過去最大の落ち込みであったが、その反動から、7-9月期は「史上最高の伸び」になるだろう。 しかし、これは、株式相場用語で言うところのデット・キャット・バウンス(dead cat bounce)だ。あえて直訳すると、死んだ猫でも地面に叩きつけると少し跳ねる、といった意味だ。あまり上品な表現ではないが、英語では確かにそういう表現がある。 デット・キャット・バウンスの場合、そのまま数値が順調に