大阪府警住之江署で先月末、覚醒(かくせい)剤取締法違反容疑で逮捕、起訴され拘置中だった男(30)に、同署総務課が賞味期限切れの牛乳を差し出していたことが4日、分かった。男は牛乳を飲んだ後、体調不良を訴えて急性胃腸炎と診断されたが、軽症。同署は「原因が牛乳だったかどうかは調査中だが、署員が確認を怠った初歩的なミスで、あってはならないこと」として、牛乳を出した男性警部補ら3人を厳重注意処分とした。 同署によると、9月30日午前7時45分ごろ、同署2階にある留置場で、男が「賞味期限が切れた牛乳を飲んで腹が痛くなった」と管理を担当する男性署員に訴えた。署員が確認したところ、牛乳パックの賞味期限は「9月29日」と記載されており、男は半分ほど飲んでいた。 病院へ連れて行こうすると、男はいったん断ったが、約1時間後、再び腹痛を訴えため同区内の病院に搬送。診断の結果、急性胃腸炎と判明した。症状は比較的軽か