日本人パーティー5人が雪崩に巻き込まれ、4人が行方不明になった北米大陸最高峰のマッキンリー(6194メートル)は天気の変化が激しく、経験豊富な登山家にとっても難しい山といわれる。4月下旬から7月上旬のこの時期は天候が安定するシーズンとされるが、ここ1~2週間は降雪と強風が続き、雪崩の可能性が高まっていた。 雪崩を逃れて下山した登山隊長の扇(おうぎ)等(ひとし)さん(69)の説明や現地のデナリ国立公園事務所によると、一行は標高約5200~5300メートルまでたどり着いたが、予定より遅れていたことなどから登頂を断念。下山中に約3600メートルの「モーターサイクル・ヒル」と呼ばれる地点で雪崩に巻き込まれた。 5人は雪崩の危険性の低い深夜に下山していたとみられ、たどった西側のルートも、多くの登山家が利用する難易度の高くないルートとされる。だが専門家は「マッキンリー自体が非常に難しい山。気象的に厳し