関西エリアの私鉄系の磁気カード乗車券「スルッとKANSAI」が、2~3年後に廃止される見通しとなりました。「スルッとKANSAI協議会」の加盟各社が合意したと報じられています。後継として、プリペイド式のICカード型乗車券の発行を検討しているそうです。 気になるのは、スルッとKANSAI廃止の話よりは、後継となるICカード型乗車券でしょう。関西の私鉄系ICカードとしては、すでにPiTaPaがありますが、さらに新しいICカードを作る、ということです。なぜそんなことをするのかというと、PiTaPaのルールが複雑で使いにくく、普及が伸び悩んでいる、という背景があるためです。 PiTaPaが伸び悩んでいる理由 PiTaPaが伸び悩んでいる理由については、筆者が説明するまでもなく、関西エリアにお住まいの方ならご存じでしょう。とくに、PiTaPaではきっぷが買えない、時差回数券類と組み合わせられないなど