Published 2024/03/30 19:47 (JST) Updated 2024/03/30 20:04 (JST) 【キーウ共同】ロシアによる侵攻が続くウクライナで、男性器を負傷した兵士の治療に光が当たりつつある。声を上げにくかったり、緊急性が低かったりすることから後回しにされてきた分野だが、治療への要望は潜在的に多い。戦争が長期化する中、兵士の社会復帰を後押しする取り組みの一つだ。 注目されたきっかけは、支援に携わる慈善団体が昨秋、メディアを通じて発信したことだ。「より質の高い人生のために」と呼びかけると相談者が殺到し、社会で問題の認知が広がった。 団体創設者のオレクシー・ペトリフシキーさん(44)によると、治療の需要は東部で紛争が始まった14年以降あったが、軍の病院では命の救出が優先され、手術できる医師も少なく注目されてこなかった。打ち明けるのが「恥ずかしい」という風潮も社