年平均5.7%成長 好循環もURA人材の育成急務 文部科学省の産学連携調査で大学などの民間企業からの受入金額が2023年度は1482億円と過去最高を更新した。予算が1000万円以上の大型共同研究が595億円と前年比で6%伸びた。共同研究を提案・運営するリサーチ・アドミニストレーター(URA)の人数も増えている。予算と人材の好循環が起きている。ただ今後URAは払底すると懸念されている。成長を持続させるには育成が重要になる。(小寺貴之) 23年度の大学などの研究資金等受入額は4716億円。このうち民間企業からの受入額が1482億円となった。それぞれ19年からの年平均成長率は7・8%と5・7%と順調に増え、いずれも過去最高を更新した。文科省産業連携・地域振興課の池田一郎課長は「産学連携関連施策を複数・継続的に走らせてきた効果が表れている」と説明する。 この数年、大学は共同研究の大型化に取り組んで
