仕分けの仕事は、苦痛である。 苦痛の原因の一つに時間が過ぎるのがとても遅いことがある。 塾の仕事とは比べ物にならないくらい、時間が過ぎるのが遅い。 そんな仕分けの仕事中、ずっと同じフレーズが頭の中をぐるぐる廻っている。 フレーズといっても、音楽の一部だったり、言葉ではない。 同じ思考回路というか、同じ思考パターンが何度も何度も頭の中を廻っているのだ。 それは、自分の人生の敗因を探り、ひたすら後悔し続けるという思考パターンである。 人生の敗因を探り後悔する思考パターンが、仕事の最中ずっと絶え間なく、まさにヘビーローテーションで頭を廻っている。 本当に嫌になる。 小学生のころ、父によく言われた。 勉強をきちんとしていい大学に行かないと将来ろくな仕事がないぞと。 父は幼少時代とても貧乏で、疎開していた頃は食うものも無く貧しい思いをしたが、勉強だけは頑張って諦めず続けてきたから大学にも行けたのだと
