社会に衝撃を与えた重大事件・事故の特集ページです。発生当時の状況や事件の背景、社会への影響について、当時の新聞紙面や写真を使って詳しく解説しています。警察の隠語を紹介した用語集も併せてご覧下さい。
◇2カ月で相談1400件 東日本大震災による福島第1原発事故以降、放射能汚染への不安に便乗した商法が全国で相次ぎ、国民生活センターへの相談が事故発生から2カ月余りで1400件を突破した。放射性物質の除去や被ばくの低減をうたった健康食品や浄水器の他、架空の未公開株や社債の売り付けまで手口はさまざま。トラブルも少なくないといい、同センターは注意を呼び掛けている。【石戸諭、金森崇之】 同センターによると、インターネットを中心に事故後、商品の宣伝が急増。「酵母を使った健康食品に、被ばく低減効果があるのか」「浄水器で本当に放射能を除去できるのか」などの相談が寄せられた。浄水器の中には効果が科学的に証明されていないのに約25万円するものもあった。 チェルノブイリ事故(86年)の際、放射線による急性中毒を防いだとされる砂糖玉を紹介するサイトも登場した。直径数ミリでボトルに入っており、約30粒で580円。
東日本大震災の被災地で最多の死者・行方不明者が出ている宮城県で、津波の絵を夢中になって描いたり、テレビの映像におびえる子どもが増えている。震災によるストレスの影響とみられ、心配を募らせる教師や親たちに、専門家は「一種のはけ口であり、自然な反応と思って受け止めてほしい」とアドバイスする。 ◇教室黒板に津波 宮城県石巻市立橋浦小学校の斎藤悦美教頭(55)は、教室が避難所として使われていたころ、低学年の児童数人が黒板に太陽や人の絵を描いていたのを見た。「津波ごっこをしていたんですよ」 子どもたちは突然「地震だ」「ぐらぐら」と言いながら波線を描き、さらに「大津波警報だ。津波がくるぞ」と言い、避難している様子を描くと逃げたという。 同校では津波で被災した2小学校が間借りしている。家族や友人を亡くしたり、人家が流される様子を目撃した児童もいる。 教頭はカウンセラーから「ストレスのはけ口で止めては駄目。
大胆な公務員制度改革を提唱してきた経済産業省の古賀茂明氏(55)が20日、「日本中枢の崩壊」(講談社)と題した初の著書を出版する。今回の福島第1原発事故を「経産省、原子力安全・保安院、東電の癒着が引き起こした惨事」と指摘。「誰も東電には逆らえない」「東電と癒着できた官僚は出世コース」などと、天下りで結ばれた「原子力ムラ」の実態に迫り、公務員制度改革の必要性を説いている。 著書では、現政権の震災対応も厳しく批判。また、昨年10月に参院予算委員会に政府参考人として出席した際、当時の仙谷由人官房長官が「彼の将来を傷つける」と恫喝(どうかつ)まがいの発言をしたことにも触れ、「どのような仕打ちが待っているのかゾッとした。その感覚は帰宅しても消えず、いまも時として鮮明に蘇(よみがえ)ってくる」と記している。 80年入省の古賀氏は、政権交代前には国家公務員制度改革推進本部事務局の審議官として「天下り規制
東京電力福島第1原発事故で、小中学校などの屋外活動を制限する放射線量を年間20ミリシーベルトを基に算出した文部科学省の基準について、内閣府原子力安全委員会は19日、「20ミリシーベルトまで浴びても大丈夫という誤解を生んだ」として、これまで実施した助言の背景を説明する「基本的考え方」を公表した。 住民の生活などの制限を判断する際には、「最新の知見や国際放射線防護委員会の基準を踏まえ、住民の心理的、社会的影響などに配慮する」と説明。事故収束まで長期に及んでいる今回の事故の特殊性を指摘したうえで、除染や改善措置による線量の低減策の役割の大きさを示した。 班目(まだらめ)春樹委員長は、考え方を公表した理由について「線量はできるだけ少ない方が望ましいと考えていたのに、年間20ミリシーベルトまで浴びても大丈夫ととらえられたり誤解を生んだ。これによって説明責任を果たしたい」と述べた。【岡田英】
ハーグ条約加盟国同士の子の返還の仕組み 菅政権は、国際結婚が破綻(はたん)した夫婦の子どもの処遇を定めたハーグ条約に加盟する方針を固めた。19日の関係閣僚会議で基本方針を確認し、20日には条約実施に必要な国内法骨子案とともに閣議了解する。欧米諸国から求められてきた条約加盟への意思を政権として明確にする。 ただ、実際に加盟するには「日本国内に連れてこられた子どもの所在を政府が責任を持って特定し、返還に向けた手続きも進める」という内容の国内法を新たに制定しなければならない。20日は国内法の骨子案を了解する段階にとどまる。さらに条約には国会承認も必要で、加盟に向けた具体的な手続きは今秋の臨時国会以降となる見通し。 政権は関係閣僚会議で「条約に加盟する」との基本的な姿勢と、国内法整備など「必要な作業を開始する」との言葉を盛り込んだ方針を確認する。
第64回カンヌ国際映画祭に参加している河瀬直美監督は17日、東日本大震災が起きた3月11日にちなんで世界の映画監督に3分11秒の短編を製作してもらい、それをまとめて1本の映画を作ると発表した。震災半年の節目となる9月11日に、河瀬監督の地元・奈良の寺で奉納上映をした後、東北など各地を巡回する。世界の映画祭にも発信していきたいという。 「3・11 ア・センス・オブ・ホーム・フィルム・プロジェクト」と名付けられたこの企画は、河瀬監督の「映画監督として何か命が元気になることが出来ないか」との思いから生まれた。各編を結ぶ主題は「ホーム(家)」。震災によって物理的な家(ハウス)だけでなく、精神的な意味でも家が被害を受けたとの認識があるためだという。 昨年のカンヌで最高賞パルムドールを取ったタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン、中国のジャ・ジャンクー、スペインのビクトル・エリセら世界の著名監督が
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県で、県漁業協同組合に加入している漁師の3割近くが廃業を予定していることが分かった。漁業を続けるか廃業するか検討中も1割いた。同県はカキやワカメなど沿岸養殖が盛ん。生産への影響が心配され、担い手確保が課題になりそうだ。 県漁協は震災後、県内の33支所の正組合員(約5200人)と准組合員(約5200人)の約1万400人を対象に、漁業継続の意思があるかどうかをアンケートした。 4月末までに回答した9501人のうち、5911人(62.2%)が継続を希望。一方、2706人(28.5%)が廃業を予定していると答え、884人(9.3%)が継続か廃業かを検討中とした。
内閣官房参与で劇作家の平田オリザ氏は18日、東京電力が4月に福島第一原子力発電所から低濃度の放射性物質を含む汚染水を海に放出したことについて、「米政府からの強い要請で(海に)流れた」とソウルで述べた自らの発言について、所属団体を通じ、「私の発言が混乱を呼び、関係各位にご迷惑をおかけしました。当該の事実関係について知りうる立場にありません。撤回して謝罪します」とする談話を出した。
民主党元代表・小沢一郎被告(68)の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、小沢氏の弁護側は18日、小沢氏本人や元秘書らを含む捜査段階のすべての供述調書について、証拠採用に同意しない方針を、東京地裁と検察官役の指定弁護士に伝えた。小沢氏の強制起訴を決めた検察審査会の起訴議決の有効性も争う姿勢を示した。 検察審査会が昨年10月に起訴議決を公表したのを受けて、指定弁護士が今年1月に政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で小沢氏を起訴した。公判前に争点や証拠を整理する手続きが進んでおり、指定弁護士が公判で調べるよう求めた163点の証拠に対して、弁護側がこの日、初めて意見を明らかにした。初公判は秋以降になるとみられるが、同意しない供述調書が多ければ、証人が多数出廷することになり、公判は長期化することになる。
電力10社でつくる電気事業連合会(会長=八木誠関西電力社長)は18日、東京電力福島第一原発の事故に伴う損害賠償の枠組みについて、経済産業省資源エネルギー庁に要望書を提出した。原子力は国策で推進してきたとして、政府に賠償責任を果たすよう求めた。 賠償枠組みの政府案では、原発を持つ電力各社が負担金を払って「機構」をつくり、その機構が東電の賠償を支援する。枠組みは、将来の事故にも備えた共済制度になっていて、東電を含めた電力各社が毎年、負担金を払い続ける仕組みだ。 政府は一時的に公的資金を投入するが、東電が全額を返済する。電事連は、国も賠償負担を明確化するように要望した。
日本政治に詳しい米コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授が18日、東京都内で講演し、菅直人首相と自民党の谷垣禎一総裁の政治姿勢にそれぞれ苦言を呈した。 カーティス氏は4月下旬、菅首相と谷垣氏に個別に面会した。講演では、菅政権の震災対応を「会議が多すぎ、政治のリーダーシップが見えない。菅首相は権限をどう委任するかが、わかっていない」と批判。谷垣氏には「菅首相がダメだと言う必要はない。それは国民がいずれ判断することだ。むしろ建設的な提言をすべきだ」と伝えたという。 カーティス氏はさらに「日本は社会がしっかりしているから、政治が貧困なままでいられる。日本の政治家は国民に甘えている」と日本政治の現状を嘆いた。
枝野幸男官房長官は18日の記者会見で、平田オリザ内閣官房参与が福島第一原発事故に伴う汚染水の海洋放出は米政府からの要請だったと語ったことについて「少なくとも私は承知していない」と否定した。枝野氏は「放出について事前にアメリカに通告したということも聞いていない。どういう趣旨でどういう認識に基づいて話したのか、後ほど確認したい」と語った。
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THE BEACH BOYS’ LEGENDARY ‘SMiLE’ ALBUM SESSIONS TO BE RELEASED THIS YEAR BY CAPITOL/EMI Never-Before-Released Original 1966-’67 Album Sessions Compiled for 2CD and Digital Packages and Deluxe, Limited Edition Box Set Hollywood, California - March 14, 2011 – Between the summer of 1966 and early 1967, The Beach Boys recorded, in several sessions, a bounty of songs and drafts for an album, SMiLE, t
共有 Check 投稿2011/03/15 12:09 投稿者OP編澤田 ビーチ・ボーイズが、幻のアルバムとされる『Smile』を、年内に発売する可能性があることが報じられた。 〈Billboard.com〉は、キャピトル・レコードが60年代にセッションが行われたものの、長らくお蔵入りになっていたアルバムを『The Smile Sessions』としてリリースする計画を進めていることを報道。現在のところアルバムの発売日はあきらかになっていないものの、記事によると今年後半の発売が見込まれているという。発売形態は2枚組CD、ダウンロード配信、4枚組CDと2枚組アナログに加えビーチ・ボーイズ史家のドミニク・プライアによるブックレットなどが封入されたボックス・セットの3つのヴァージョンとなる予定だ。 今回のリリースに関し、2004年に再レコーディングした『Smile』をソロ名義で発売していたメ
大阪大学と名古屋大学、ニュージーランドのオークランド大学などの国際研究グループは、恒星の周囲を回る特定の軌道を持たず宇宙空間を漂う「浮遊惑星」を発見した。理論的に予測されていたが、確認されたのは初めて。太陽系などの惑星がどのように形成されたかの謎の解明に役立つ。研究成果は19日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。研究グループは、ニュージーランドのマウントジョン天文台の望遠鏡を使って存在を
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