世界保健機関(WHO)は4日、西アフリカ諸国で流行中のエボラ出血熱の死者が887人に達した、と発表した。WHOは6日と7日に専門家による緊急委員会の会合を開き、緊急事態を宣言するかどうかなどを検討する。 感染が広がっているのは、ギニアとリベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で、感染者数は疑い例も含めて計1603人になった。国別の死者数は、ギニアが358人、リベリアが255人、シエラレオネが273人、ナイジェリアが1人。 緊急会合に先駆け、WHOのマーガレット・チャン事務局長は1日、ギニアで関係国の首脳と協議し、数百人規模の医療従事者を各国に派遣することを柱とした1億ドル規模の対策案を発表していた。 WHOの広報担当者によると、緊急委員会の検討結果は8日に公表される。(ジュネーブ=松尾一郎) 病気に対する誤解広がる エボラ出血熱の感染が広がっているシエラレオネに、国際医療NGO「国境な
