高度な音楽検索、音楽推薦、その他新しい音楽の楽しみ方(アプリケーション)を実現するために、質の高い音楽のメタデータ(音楽の特徴などを表すデータ)に対するニーズが高まっている。従来は人の手によるメタデータ付与作業が主流であったが、コストの問題や、付与されるメタデータが人によって異なるという問題があった。 ソニーでは、信号処理、統計処理を施すことにより音楽の波形を解析し、ビート、コード進行、楽曲構造、ジャンル、含まれる楽器音、ムードなどのさまざまなメタデータを自動的に抽出する「12音解析」を独自開発し、"ネットジューク"、"Rolly"、VAIOの付属ソフトウェアなどに採用している。 図1 12音解析とは 12音解析で実現するアプリケーション 12音解析を用いることで、あらゆる楽曲に対して自動的にメタデータ付与を行う事ができる。自動抽出したメタデータを利用することで、例えば次のようなアプリケ