ここ2週間ほどで、つきあっている恋人とうまくっていないという話が3件ほど、立て続けに耳に入ってきた。よく聞いてみると、どれも「それはモラハラといっていいでしょう」という内容ばかり。 だが、彼女たちは「彼に合わせられない私がいけない」と言うばかり。時間をかけて話し、ようやく「心のどこかで釈然としない気持ちがあった。だけど、彼に『おまえが悪い』と言われるとそうなんだと思っていた。私が悪いわけじゃないんですね」と笑顔を見せた。 女性たちは、なぜ「自分が悪い」と思ってしまうのだろう。モラハラから抜け出すには、まずは「私が悪いわけじゃない」と思うことから始まるのかもしれない。 いつしか彼のペースでつきあうように その3人のうちのひとり、カオリさん(仮名・30歳)は、7歳年上の彼とつきあって1年あまり。ここ数ヶ月、彼からの束縛がきつくなってきたという。 「毎日夜10時には電話しなくてはいけないんです。