先週は、ヨットで行方不明になったマイクロソフトの研究者を見つけようと、シリコンバレーのテクノロジー関係者が協力しているという話を伝えたが、その研究者ジム・グレイは残念ながらまだ発見されていない(2月12日現在)。 ところで、緊急時のテクノロジー動員については、アメリカ海軍がシリコンバレー企業も巻き込んだシミュレーションをここ何年か行っている。それがちょっと興味深いので、この機会に触れておこう。 伝染病発生、テロで通信網破壊、さあどうする? このシミュレーションは「ストロング・エンジェル」という名前で、2000年からすでに3回行われている。軍の専門用語で「ドリル(予行演習)」と呼ぶらしいのだが、よく日本の中学校などで行われる避難訓練のような筋書きのあるものではない。緊急事態が起こって、取るものも取りあえずやってきたテクノロジストの集団が、さてここで何ができるのかをリアルタイムで試してみよう