Q. 宇宙飛行士の次のキャリアとして国連職員を選ばれた理由は何でしょうか? 土井さんが搭乗したスペースシャトル「エンデバー号」(STS-123ミッション)の帰還 (提供:NASA) 2年前にスペースシャトルで「きぼう」の最初のモジュールである船内保管室を国際宇宙ステーション(ISS)に設置するミッションを終えて地球に帰ってきた後、今後も宇宙飛行士を続けるか、日本に戻り開発の仕事をするか、それとも新しい可能性を探すか、など考えていた時期がありました。そんな時たまたま、国連の宇宙部の宇宙応用課長の募集を知りました。国連も世界を相手にしている機関で、かつ宇宙も相手にしているというところが新しく魅力的だと感じて応募しました。宇宙飛行士の経験のなかで、宇宙から見ると地球全体が一つに思えたということがありました。しかし実際地上にはいろいろな国があって、いろいろな文化があって、いろいろな人々の生活があり