『阿呆のギンペル(Gimpel the Fool)』1 ノーベル賞作家アイザック・シンガーのイーディッシュの原作を、同じくノーベル賞作家ソール・ベローが英訳した作品の和訳(重訳)だ。今のところ重訳だが、そのうちイーディッシュの原文と照らし合わせる。多少はイーディッシュが想像できるのだが、ソール・ベローの訳し方に興味がある。なお、近くにイーディッシュが母語で長くUCLAのイーディッシュ語教授だった人が住んでいる。彼女にはシンガーに関する伝記もあるから原文を持ってるかもしれない。英訳はネットに数種類ありますから、英語で読む方は本を買う必要はありません。私はFawset Crest版が手許にあります。ネットよりは本当の本のほうがいい気持ち。 小説は終りまで訳すとは限らない。ただイーディッシュの文法だけでは面白くなかろうと、紹介してみただけだ。シンガーはショーレム・アレイヘムの影響があることは、こ