「皆さん、コンニチハ。皆さんとはしばらく会っていなかったですね」 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の会見は、3月31日のウズベキスタン戦以来、およそ1カ月ぶりであった。今回の会見は、今月12日と13日に千葉で行われる、国内組ミニ合宿についてのメディア向けの説明が目的。会見の内容についてはこちらをご覧いただくとして、本稿では個人的に「おやっ!」と思ったことを記すことにしたい。 この日の会見は質疑応答も含めて40分近く続いた。その間、われわれ取材者は日本語に翻訳された指揮官の言葉を懸命にタイピングしていたのだが、ふいにこれまでの会見と何かが違うことに気付いた。ハリルホジッチ監督の言葉と通訳の樋渡群(ひわたし・ぐん)さんの言葉が、絶妙なタイミングで交互に耳に入ってきたのである。餅つきに喩えると、監督が杵を突き、通訳がこねる、その繰り返しが実にリズミカルで、聞いていてまったくストレスを感じ