1959年生まれ。82年サンリオ入社。25歳で結婚退職後、専業主婦から化粧品会社の販売員を経てサンリオの関連会社の化粧品部門で働く。2011年、52歳で東京大学大学院教育学研究科に入学。16年サンリオピューロランド館長に就任し、経営難の同施設の立て直しに取り組む。19年、サンリオエンターテイメント社長に就任。いち早くメタバース(仮想空間)における新規事業開発に乗り出すなど、数々の施策が話題を呼ぶ。(写真:的野 弘路) 16年にサンリオピューロランド館長に就任されてからのご活躍は「奇跡のV字回復」などといわれています。今日は小巻さんの経営哲学や、小巻さんご自身の人生についても聞かせてください。就職活動時に最も入りたかった会社がサンリオだったそうですね。 会社説明会の時に、創業社長の「世界中が『みんななかよく』なるためにつくった会社です」という言葉に感動したんですよね。創業社長は戦争経験がある