育児休業の取得を希望する男性社員に嫌がらせをする「パタニティ・ハラスメント」を受けた、証券会社に勤めるカナダ国籍の男性がいる。育休申請を会社に断られた挙句、「DNA鑑定書」の提出を求められ、さらに職場で「干された」。「このままじゃ日本は、世界から取り残されてしまう」。そう彼が語る理由は、どこにあるのか。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】 「私は、いままで日本人より日本人でいようと思っていました。だから、人一倍ルールを守ってきた。でも、もう黙ってはいられなかったんです」 そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券で機関投資家向けの営業部特命部長を務めるグレン・ウッドさん(47)だ。 流暢な日本語を操るカナダ国籍のグレンさんは、30年ほど前に来日。米大学院でのMBA取得を機に金融業界に足を踏み入れ、2012年にいまの会社に転職した。 これまで
