私たちの生活に欠かせない「水」。東京都の水道事業が人口減少や施設の老朽化に直面する中、将来にわたり持続可能な事業を運営するために、2020年4月1日、技術系業務と営業系業務・IT系業務が統合し、日本最大級の水道トータルサービス会社「東京水道株式会社(Tokyo Water)」が誕生した。水源から蛇口まで、水道業務全般を担うという新会社設立の経緯や水道事業の未来について、野田数社長に話を聞いた。(聞き手・一木広治) 「新会社で合理化を進めて、東京の水道を安定的に供給していく」 そもそも東京水道株式会社(Tokyo Water)とは何をする会社なのでしょうか? 「東京都の水源管理から、配水管の設計・工事監督、料金徴収までの水道事業を総合的に担う、“日本最大級の水道トータルサービス会社”です。これは、東京都独自の政策なのですが、政策連携団体という位置付けで、都が株式51%以上保有していることなど
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