2020年シーズンで5年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニリングディレクター。第3戦ハンガリーGPでは、スタート前にタイヤ交換を行うという戦略をとったが、それが功を奏して今シーズン初入賞を掴み取った。あの判断はどのような意図のもとで行われたのか。そしてなぜレース後にペナルティが科されたのか。小松エンジニアが現場の事情をお届けします。
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
今日は社交的な1日だった。Facebookでは200人の友達が誕生日のメッセージを投稿してくれたし、猫が予備のトイレットペーパーを引き裂いてしまう動画もTwitterで数十回リツイートされた。Instagramに投稿した最新の自撮り写真には、たくさんの褒め言葉をもらったので、いつもよりも誇らしげに気取って歩く。それでも、孤独感としか言いようのない心の痛みを感じずにはいられない。 ほぼあらゆるものがインターネットでつながるようになった現代でも、このように感じるのは矛盾のように思えるかもしれない。だが、事実は明白だ。常にバーチャルでつながっていると、孤独感が増幅されるのは、よくあることなのだ。 「インターネット関連のテクノロジーは、外の世界とつながっている感覚を巧妙に与える」。そう語るのは、スタンフォード大学の精神科医で、心理学とテクノロジーの交わりに関する書籍を執筆したElias Abouj
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