【大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は二十一日、十勝管内大樹町美成の牧草地で、道産ロケット「CAMUI(カムイ)」計六機の打ち上げ実験に成功した。同センターは「安全に打ち上げる技術を確立でき、ロケットとして実用化のめどが立った」と話した。 CAMUIはポリエチレンと液体酸素を推進剤に、火薬類を使わないハイブリッド・ロケット。二〇〇二年の初打ち上げ以来、実験は十回目。 機体は「CAMUI-90P」型で全長二・九メートル、重さ二十五キロ、推力九十キロ。想定高度千メートルで最高速度はマッハ〇・四(時速約四百キロ)。見学者ら約百人が見守る中、午前七時から同十一時すぎまで打ち上げ、当初予定の五機に加え、予備機も投入した。 中でも、リモコンでパラシュートを開かせ、飛行中のロケットを緊急停止させる実験の成否が注目されたが、二度試みた実験でいずれも「緊急中断」が成功した。 誤っ