東京大とJAXAが来年の打ち上げを目指す超小型宇宙探査機の外観イメージ。中央に二つ並んだ穴にコシナのレンズが入る 東京大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2018年の打ち上げを計画している超小型宇宙探査機に、光学精密機器製造のコシナ(中野市)のレンズが搭載されると決まった。月面に衝突する流星の観測を担う。光学設計の技術力、製造や品質検査の一貫体制、近年の宇宙関連プロジェクトへの参加実績が評価された。宇宙空間を想定した試験や改良を続け、自社の技術力の発展につなげる。 「エクレウス」と名付けた探査機は、羽根の部分を除いて約24センチ×約37センチ×約12センチ。火星への有人飛行を目指して米航空宇宙局(NASA)が開発中の大型ロケット、SLS(スペース・ローンチ・システム)の初飛行に合わせ、SLSの余剰能力で打ち上げる。月の近くでSLSから離れ、月の周回軌道から、月面に流星が衝突した際の閃光