キャッシュレス化の負担に悩むのは大手チェーン店も同じだ。1都3県に100店舗以上ある「名代富士そば」で、交通系ICカード、現金に加えて、最初にQRコード対応の券売機が登場したのは22年。しかし、それから2年以上がたった今も、導入済みの店舗は約3割にとどまる。 富士そばを展開するダイタンホールディングス(東京・渋谷)は、傘下に店舗の運営会社が6社あり、メニュー展開や運営方針などは各社に任されている。最初にキャッシュレス化に踏み切ったのは、ダイタンキッチン(東京・渋谷)の店舗だが、そこからなかなか広がっていかない。もう1つの運営会社であるダイタンディッシュ(東京・渋谷)のエリアマネージャー、石田達也氏も「主にコスト負担の大きさが問題になっている」と話す。