床がせり上がると、隠された金庫が姿を現す。国税庁が公表した資料から、脱税した金を隠す手口の一端が明らかになった。 福岡国税局が2016年度に強制調査(査察)に踏み切った事件では、関係者宅の押し入れの床が、リモコンを操作すると電動で上下するように改造されていた。 床下には二つの金庫が隠され、内部に脱税した現金1億600万円が入っていた。巧妙な隠匿場所で国税査察官(マルサ)を困らせたかと思いきや、仕掛けを作った業者との契約書がきっかけとなり、見破られたという。国税庁提供 【時事通信ニュース映像センター】