「共産党は消えてくれるのは結構だが、衆院を300人にすると言う人たちは、公明党に行って許しを取ってこい」。森元首相は26日、東京都内の会合で、自民党内で検討が進む衆院議員の定数削減に真っ向から異議を唱えた。 定数480(小選挙区300、比例区180)を300に減らす案について「比例の180人はいらないということだろうが、共産党と公明党は命がけで反対する。そんなことを言っているヤツは公明党と腹を据えてケンカできるのかね」と語った。 99年の自自連立政権で当時の小沢一郎自由党党首が小渕首相に衆院比例区の定数削減を迫った経緯も紹介し、「小沢君は無理やり比例区をなくそうとした。彼は基本的に公明嫌いだ。そういう経緯も知らず、定数削減を言えば民主党に負けないというのは実に愚かな考えだ」とした。